中高年５０代バツイチ男性の挽回婚活

婚活は時代に応じてシステムも様変わり、そして中高年婚活が恥ずかしくない、むしろ推奨される時代になりました。

この中高年婚活で第二の人生の扉が開かれると幸せな日々が待っています。しかしこの第二の人生の扉の前で右往左往する中年男性も増えているのです。扉が開かず立ち往生となった50代で離婚経験のある男性のAさんが当相談所に相談に来られました。

Aさんは20代後半で結婚し子供もすぐに生まれたが、仕事が忙しく家事も育児も妻に任せたまま行き違いが生じてしまい離婚になったとのことでした。離婚して10年がたち子供も成長し、自分も第二の人生を踏み出しても良いかと決意して50才になるのをきっかけに新しいパートナーを探すことを決めたそうです。

再婚を相談できるような知人もおらず、まだ仕事も忙しく婚活パーティに出かける気持ちにもならなかったため、出会いのきかっけをいろいろと考えた末に確実に結婚相手を探せる結婚相談所に登録をすることを決めました。ところがその結婚相談所ではなかなか出会いが得られず、結局一度もお見合いに至らずに2年が経過しその結婚相談所の契約を終了したそうです。

Aさんが契約していたた結婚相談所は自分で会員データを検索しながらお相手を探すような婚活システムでした。Aさんは安定した会社に勤めステータスもあり家も財産もあります。50代ですからいろいろな高価なものを持った経験もあるし車もそれなりに良いものに乗っていました。そんなAさんが望むお相手はAさんよりもかなり年齢の若い容姿の整った女性だったのです。

男性が女性を選ぶ基準は「容姿と年齢」にウエイトが高いことは確かです。可愛くて若い女性が自分のそばにいることは男性にとって「自分は男として価値がある」と自慢しているようなものです。自分が持っているものを見せびらかしたいという心理は男性ならではの子供っぽさでもありますが、Aさんは自分にはその価値があると自己評価をして女性の「容姿と年齢」から離れられないまま婚活を続けてしまったのです。

ですが若くてきれいな女性がバツイチで子供がいる50代男性を選ぶ必要はありません。彼女たちにはもっと未来を見据えたたくさんの選択肢があるのです。収入や地位は50代の男性にかなわなくても20代や30代で将来性のある男性と選び共に人生を築いていきたいと願うのはごく自然なことです。

ところがすべてを手にした50代バツイチのAさんには自分が選ばれない理由が分からないのです。女性の男性に対する希望条件が「ただ経済力」だと思い込んでしまっているからです。自分はひとりの女性を食べさせていくくらいの器量があるから大丈夫だという変な自信がついて回ります。これでは永遠にお見合い相手も結婚相手も見つからないままの負のスパイラルに入ってしまったようなものです。

Aさんにとって本当に必要な結婚相手とはどのような人なのか、Aさんが希望する若くてかわいい女子と結婚することが本当のAさんの幸せなのかを話し合えるような知人がAさんにはいませんでした。５０歳過ぎの会社では上司の役割を務めるAさんに人生のアドバイスをする人もおらず、Aさんの頭の中だけで婚活が進んでいたのです。

ご相談を受けてカウンセラーはAさんとAさんにとっての第二の人生について話会うところから始まりました。Aさんがどのような第二の人生を送っていきたいのかその人生を共に歩むパートナーとはどんな人なのか、一緒に話すうちにAさんの退職後の人生の目標のようなものも少しずつ出てくるようになりました。

Aさんはこう言われました。「仲人カウンセラーというのはお見合い相手が決まったらそれを後押してしてくれるのが仕事だと思っていたので最初の結婚相談所ではむしろ仲人カウンセラーはいらないと思ったのです。でも私の仲人カウンセラーに対する考えと実際の役割は全く違うことを知りました。仲人カウンセラーというのはつまりガイドなんですね。私は第二の人生のための結婚相手を探していたつもりだったのにいつの間にか目先の楽しみだけを見ていたような気がします。行先を見失っていた旅人と同じでした。」

そういわれたAさんは今婚活に再挑戦しています。仲人カウンセラーとのカウンセリングを重ね自分の第二の人生を具体的にイメージしながら本当に自分にあった伴侶を探す本来の婚活を始められました。仲人カウンセラーはAさんのお相手に対するイメージを聞くだけでなくAさんの長い人生プランのイメージも引き出していきます。

婚活を再スタートさせたAさんといっしょに考えいっしょに悩み、そしてあきらめない婚活で幸せな成婚をされたときに一緒に喜べる日を目指してガイドを続けていくそれが結婚相談所の仲人カウンセラーの務めです。